市民オンブズマンつくばみらい改め 劣化と失調

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<<   作成日時 : 2016/11/28 16:16   >>

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クロッシが投げつけたインク瓶は、丁度その時教室に入ってきた先生の胸に当った。みんなは自分の席に逃げ帰ったが、恐ろしくて黙ってしまった。  

先生は真っ青になってご自分の小机の所に上がり、いつもとは違った声で尋ねた。「誰だ?」誰一人答えるものはない。 「先生はさらに声を張り上げて叫んだ。「インク瓶を投げたのは誰だね!」 

 その時、ガルローネがさっと立ち上がってきっぱり言った 「僕です!」

先生はガルローネを見つめた。そしてあっけにとられている生徒たちを見つめた。 それから穏やかな声で言われた。 「君ではない」     そしてちょっと経ってから言われた。「やったものには罰を加えない。  立ちなさい」

クロッシが立ち上がって泣きながら言った。「みんなが僕をぶったり、馬鹿にしたりしたんです。だから僕はカッとなって投げたんです」

「クロッシ、お座り」 「クロッシを怒らせたものは立ちなさい」  4人の生徒が立ち上がった。

「君たちは」と先生は言った。「君たちは何もしていない友だちを虐めた。不幸せなものを馬鹿にした。自分を守ることのできない弱いものを打った。人間としての名誉が汚される一番卑しい、一番恥ずかしい行いをしたのだ。卑怯者たち!」
こういうと先生は生徒の机の間に降りてきて・・・・・・・・・


老人はこの話を小学5〜6年の時読んだと思う。 学校の図書室には少年少女世界名作全集といった本があり、当時貧しかった老人は……老人だけではなく周囲全体が貧しかったが……図書室から何度も借り出して三銃士、紅はこべ、巌窟王、キュリー夫人、怪盗ルパン、ああ無情などと一緒に貪るように読んだ。 エドモンド・デ・アミーチスの 愛の学校「クオレ」 クオレ物語の他のエピソードは忘れてしまったがこのガルローネの話は長く記憶に残った。そのころから70を超える今まで老人の感性はそこに止まったままだ。 幼稚であり単純である。しかしその弱者の方に立とうとする、友人の苦境を支えようと決起する勇気に感心しなかったことはない。

実際の生活の中での.これまでの多くの場面で、ガルローネの様な行いができたわけではないし、否、時には卑怯な4人の方に近いこともあったかもしれない。が、尚ガルローネの決然たる行為の正当さに疑問を持ったことは一度もなかった。

安倍晋三などを筆頭とする自民党カルト集団などによって、誠実、博愛など理想を目指す事柄などは、今では弊履の如く蔑まれ疎んじられ馬鹿にされるようになってしまった。戦前のオイ・コラ警察、天皇制下の言論弾圧紛いの障碍者、経済的弱者などに対するヘイトスピーチが政治の世界にも言論の広場でも大手を振るって罷り通るようになってしまっている。 



クロッシを庇おうとして嘘をついたガルローネはどうしたか?

「君たちは」と先生は言った。「君たちは何もしていない友だちを虐めた。不幸せなものを馬鹿にした。自分を守ることのできない弱いものを打った。人間としての名誉が汚される一番卑しい、一番恥ずかしい行いをしたのだ。卑怯者たち!」
こういうと先生は生徒の机の間に降りてきて、顔を俯けて立っていたガルローネのあごに手を当てて、その顔を持ち上げ、目をじっと見つめながら言われた。「君は心の気高い人間だ」   ガルローネはこの時とばかりに、先生の耳元でなにかつぶやいた。すると先生は悪いことをした4人の生徒の方に振り向いて荒々しく言った。『君たちは許してあげよう』


(旺文社文庫版 アミーチス著 クオーレ(愛の学校) 柴田治三郎訳 から一部転用)



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