ナナハン再び水戸へ

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水戸地検へ、書き直した告発状を持って行きました。  ワードもエクセルも不自由な老人がたどたどしく、それでも渾身の力を振り絞って綴ったものです。


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それはそれはお粗末なものです。  一読噴飯ものであることは疑いありません。   しかし稚拙であればあるほど、てにおはに誤りがあればある程そこに籠められた思いは重いのです。   半ボケ老人の執念です。   法律の世界では通用しない考え方であることは百も承知です。   しかし無学者は論に負けず、です。何かしらいかがわしいものがあると感じるのです。



今日はトミタさんが話を聞いてくれました。   お名前を伺うと、まあいいじゃないですか、とやんわり言います。  公務員が公務中になぜ氏名を言えないのかとお尋ねしました。  苗字だけで判る、とみたはこの職場に一人しかいないからトミタで判ると言います。  しかし老人の方はいつもフルネームを聞かれます、なぜそちらはフルネームではないのでしょうか?と尚お尋ねしました。  すると前例がない、今まで言ったことはない、というお話です。  老人は『では今日前例を作りましょう、お名前を教えて下さい』と言ってみました。


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   水戸地検庁舎


じょうぶと書くたけおです。富は富士山の富という字。    富田丈夫さんと判りました。  ついでに31日にも会って下さった柳橋さんのお名前も伺いました。  あつしさん、敦煌の敦という字だそうです。



燃料代、ポスター代が不自然である、高すぎるのではないか、ある時単価が低いのに条例で認められると別の時は高くなってしまうのは解せない、同じ会社が受注していながら、選挙区によって認められた上限に夫々一円の違いもない契約になっているのはおかしいと思っている、というような事を縷々話しました。

しかし今日もやはり不十分なところがあるという事で、再度書き直すことになりました。  なんでもお役人は夏休みがあるようで余り熱心に持ち込まれても歓迎したくない感じ、迷惑のようで、そう言うと苦笑いしていました。  一方老人は毎日が夏休みです。
かくして、ナナハンは三度(みたび)水戸へ向かう事になります。


午前中は土浦地裁で町営住宅の裁判を傍聴しました。   老人は法廷の駆け引き、弁護士の技術といったものに大きな違和感を覚えます。   この件は今から20年以上、30年も前の約束、契約に関わって食い違いが起き、地主側と町側が、名義書き換え料について半分を支払うかどうか、そういう約束があったかどうかが一つの争点になっています。
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     土浦地裁


証人が、『町長は確かに~~と発言した、それを記録した』と証言したのに対し、町側、被告側の弁護士は、その日に町長は出席していない、だから町長の発言があるはずはない、記録はあとから書き加えたものではないか、と町の記録文書を勝ち誇るように示しました。(と見えました)

訴訟の技術としてはそれはそれで優れた立証なのでしょう。  しかし、古い昔の事とはいえ、確かに町長の発言を記録したという証人には、『お前の言っている事、書いたことは後から書き加えた嘘っぱちだ!』と言われたに等しい訳で、大きく人格を傷つけられた形になりました。   憤怒のためか言葉もゆっくりとはっきりと、語気も強く、証人は、その日町長は確かに出席した、遅刻してきたので記録には載らなかったのかもしれないが確かに来た、町の記録の方が間違いだ!と証言しました。  憤懣遣るかたないといった後姿を傍聴人は見ました。

裁判官がどういう心証を持ったかは判りませんが、ワープロもなく録音機も不備な時代の記録であることを気の毒がりつつ、大勢の意見を集約した記録は加筆する事も、全く書き直すこともあったのですねと確認し、最後に思うところを述べて下さいと言われて、87才の証人は、概ね次のような意見を述べました。


『被告側の書面など全部目を通して見たが、いやな思いをしたのはこれは捏造だと言われた事で、心外でおかしいと思う。証人にも人格権はあるのではないかと思う。 この件全体を原点に立ち戻って考えてほしい、分譲住宅の土地区画整理を先にやるべきところを村長が誤って建設を先にやった為不利益が生じた。 その分譲住宅の原点に返って考えてほしい。当時は時間がかかってしまうということで分筆を後回しにし、宅地造成を先行した。分譲が終わったら、分筆登記はやるべきもの解決すべきものとお互い認識していた、 そこに帰って欲しい。』


老人も傍聴席でしばしば感じます。  法廷はなぜ一字一句にこだわるだけで、物事の原点に返って、本来の趣旨を見ようとしないのか?   普通の人間が見れば直ちにおかしいと思える事が、法律の用語の大海の中では埋もれ隠され置き忘れられてしまいます。

原告側の、というのは不適切ですが、傍聴人は3人でした。老人は中立の4人目です。市側は大久保課長、倉持課長に今日は市の職員が新たに4名傍聴に来ました。  お名前こそ知りませんがお顔は役場で時々見かける方もいました。やがてはこの裁判を担当するようになるのでしょうか?閉廷した時その方たちに、老人は、いいね公務員は、座っていれば給料を貰えて、と率直な感想を言ってしまいました。  こうして部署を移って行き、案件を引き継ぎ、責任の所在が曖昧になり全体として役場の平和が保たれます。  
合併した3年前から、資料を貰い説明を受けようとすると、自分は今はその部署ではない、この部署には来たばかりで前の事は判らない、というお話をよく聞きました。  この手はいつでも使える便利な理由です。






水戸の帰り、疲れた老人は又も路上で目を瞑り仮眠しました。 暫時休憩!    帰りは7時になりました。夕焼けに今日の徒労を慰められました。    風と雨と夕日だけが友人です。

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