ナナハン・暗夜の帰投

県警から資料を見せてほしい、という電話があり、水戸へ行きました。4回目です。 大排気量のナナハンで往復すれば一見地球温暖化に加担してしまう愚行です。  しかし選挙経費の水増しについて告発しようと自分から持ち込んだ件ですから、もし資料が参考になるのであれば見せる事に吝かではありません。 




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       県警庁舎8・12

この、やぶさかではない、というフレーズを一度使ってみたかったものです。  で使用法が適合しているかどうか?  自民党、保守系無所属議員を50人ほど民主党・革新系議員を5~6人、あと○○党議員一人を告発の対象にしていますが、まさか革新系議員だけを狙い撃ちにするような事があるのかどうか、係官はそれは絶対ない、あり得ないと言いますが?   

もしそういう事があるのなら、資料提供は慎重であった方が良い事になります。


それにしても、告発は簡単ではない、捜査するとなれば膨大な人員が動き、莫大な時間と経費が投入されるのだから簡単に受理するとか、捜査権を発動するとかはできない、一般の市民にとっては捜査された事だけでも圧力になるのであるから、いやでも慎重にならざるを得ないのだという、理を尽くした説明でした。


なるほどその点は判るような気もします、それでも一般市民ではなくて権力を持った議員の詐欺紛いの事だという老人の憤懣は納まりません。      しかし公選法や、この条例そのものが不備であって笊のような欠陥だらけの肌理の粗い手続きが重なっているので、違法、不法、不当、不適切のどこに入るのか候補者ごとに特定しなければならない、と言われると勢いが殺がれます。


警官の真面目な説得を聞いていると、意気込みは空を切るのですが、ちょっと、ちょっと待って下さいね。
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ある選挙で、1枚2700円のポスターを300枚作ります。それは契約の自由により、何回も校正したり、色合わせをして良いものを作ったと。条例では掲示場は133か所だけど倍の266枚まで2781円まで認められていた、と。これは殆ど満額に近い公費負担になります。

この候補者、或いは他の候補者が次回の選挙で、或いは他の選挙などで条例では510円までしか認められていないけど、契約の自由により、良いものを何回も校正したり、色合わせをして2600円位で、枚数も151か所に対し、雨風に備え張り替え用に302枚作った、というのであればその場合はなるほど前回の時と同じですから契約自由、自己負担しても当選する為の努力で良いものを作ったと言えましょう。

しかしそういう例は殆どありません。  上限が1000円なら1000円で或いは950円で、1214円なら1214円或いは1000円でポスターができてしまいます。  枚数も決められた掲示場の2倍も作る馬鹿は一人もいません。(但し、20~30人立候補する方の中に510円しか認められていなくても1300円とか2020円とか、枚数も150枚のところ230枚とか作る方は各市に1~2名はいます)  となるとやはり99人が立候補して7~80人もが掲示場の倍近くの枚数を契約し、単価を上限一杯請求するというのは異常です。



医学では疫学の手法で原因を特定しています。殆どの、(総ての!でないところが玉に傷)候補者が自分だけ、この街の、この選挙だけと思っているでしょう。    落選しても又そこの選挙区から出れば他の市の公費負担と比較する体験はできないわけです。どっこい、選挙は各市、各県で何回も何種類も行われているのですから一定のデータ、数値として出てくるものは、おれだけ関係ないでは通用しないのではないでしょうか?  市議選、町議選、市長選、県議選、知事選、衆議院選、参議院選、……

先日行われた守谷の選挙はちょうど3種類の選挙が同時に行われました。市長選、県議補選、市議補選。比較対照するに適したケースというわけです。  すると枚数も金額も条例で許される上限に張り付くという例が現前します。


1000円しか認められていないが「契約自由』だから2781円で作った、枚数も133か所の一割増し147枚しか公費では見てくれないが私は俺は倍の266枚を慎重に、張り替え用につくったという方は残念ながらいません。奇妙な事に、市議候補のものを1000円で、県議候補のポスターを2781円で同一印刷社が作っています。     どういう原価の積算になっているのか、何回も校正したから費用がかかった、候補者がうるさい人でこだわりがあったから、などと実しやかに説明する印刷社もありましたが写真修正、色校正、顧客のこだわりなどで2倍も、3倍近くも単価が異なるなんて事がありますか?   老人はこの2枚のポスターを手にとって穴のあくほど見つめ、裏返し、触り、日に透かしても見ましたがはっきりとした差異は認められませんでした。老人が半ボケでデザイン感覚などのセンスに欠ける事はこの際棚にあげて言うのですが。

この選挙では市長候補と県議候補のポスターも他の同一印刷社で作られていて、この金額もなぜか1枚2047円と2650円になっています。  領収書がついていなかったり、記載が間違っていたり、ま、重箱の隅をつつくようなものですが。



こういう数値がたとえば近隣10市で一定量得られれば、「赤信号・みんなで渡れば・怖くない」状態になっているとしか考えられません。


ま、市民にできる事は限られます。  多くの市民が関心を持って選挙にも、税金の使われ方にも関与するようになれば変わるのでしょう。  そもそも選挙制度や公選法全体を考えずにポスター代、燃料代などの公費負担だけをやり玉に挙げるのはおかしいという、候補者、議員もいます。  お説御尤も、手を引いて百年河清を待ちましょう。



6時近くまで話し込んだ老人は、告発は不発に終わりそうだ、という感触を持って県警をあとにしました。   疲労で途中の路上に横たわりました。地面は暖かでした。   何分でしょう、目を覚ますとすっかり暮れていました。石岡で7時半でした。  ナナハンは暗い6号国道を、つくばの農道を、伊奈村の丘陵を赤いテールランプを追ってひた走りました。   漸く帰投したのは真っ暗闇の9時少し前でした。   


神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し。   (  「海潮音」  ロバート、ブラウニング「春」上田敏訳、)
 




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