入札監視委員会2

平成15年(に当時新設された)7月の入札監視委員会で、(初回だから相応の意気込みも使命感のようなものもあったのだろうか?)

委員側が『 予定価格に比して,狭い範囲での競争になっているが,競争性は確保されているのか。』と質問し

職員側が『 統一的な基準により積算した予定価格による競争入札であり,応札者側が適正に積算を行えば,入札金額がある程度狭い範囲に集中するのではないかと思われます。』などと答えている←と書いた。 
この約10年前の認識が、今回公取の独禁法違反調査が入り官製談合が指弾された後の24年6月に至っても、県監査委員の認識として殆ど同じ台詞・文言として監査結果で述べられている。  曰く→一般的に落札価格は、工事内容、景気動向、業者の規模や意欲等様々な要素により形成されるものであり、現在では業者が事前公表された予定価格や労務単価等を基礎に精度の高い積算により、予定価格に近い金額で入札し、それにより落札することも十分ありうる。(から98%から99,8%等という狭い範囲に応札が集中しても正常だ)という訳だ。  この間に「落札率が高いことは談合を疑わせる」と、あらゆる機会に言われ、住宅公団、道路公団、防衛庁、建設省、国交省、名古屋地下鉄、各地ごみ焼却施設など実際に排除措置命令が発令されたりしている、
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       クリックで拡大        最近の公取排除命令

その極めて不名誉な犯罪事例に、今回茨城県官製談合が確定し課徴金や、違約金が発動されているのに、事の前後で認識が全く変わっていない事、監査や指導の任にある部門が反省のはの字もなく 臆面もなく「適正な積算」とか「精度の高い積算」とか言ってのける事に驚く。 しかも業者が密かに見えないところで企んでいたのではなく発注側が主導して狭い範囲→高落札率による公金の簒奪をお膳立てしやっていたのだ。



10年ほどの間に、時々委員側から『入札参加者間の応札額に幅がない。談合の可能性はないのか。』というご下問があり、

職員が恭しく

『談合はないと思っております。同じような額で応札する原因のひとつに,予定価格を事前に公表していることが考えられます。』と答えたりしている。

又別の時にも、お公家さんのような『落札率が高い印象を受けますが,普通ですか。』というご下問があり、この時も

職員説明側が『指名競争入札の平均は95%程度です。小さい工事ほど落札率が高い傾向があります。なお,電子入札のため,業者が顔を合わせるということはありません。』



Q委員 『・低入札はよいことと考えていますか。』

A 職員『必ずしも良いことではないと考えております。国交省の調査によると低入札の工事は,工事点数が悪くなるという結果も出ており,品質確保の面で問題があります。また,下請業者や資材業者へのしわ寄せが懸念されるところです。県では低入札案件については,低入札価格調査制度により,積算内訳等を詳細に調査し契約することとしております。』
という記録もある。そして22年9月公取の調査着手、23年8月官製談合認定から排除命令へと連接・展開して行く。



この間の公取着手半年後23年2月の入札監視委員会でも公取介入についての話題は議事記録の中には見られない。委員が鈍感なのか、職員側が官製談合は摘発されまいと多寡を括ったのか、めでたいことだ。

普通の廉恥心の持ち主なら、『年2回8年にも渡って入札・契約を監視』していた自分たちの職務が公取の介入によって談合があったかもしれないと疑われたのだから(実際認定された)、この間の監視は行き届かなかった、検討に携わった自分たちの着眼点は見当違いだった、今までの認識は不明だった、と深く恥じて直ちに辞任を申し出るような感覚があって然るべきだろう。


で、15年から23年まで年2回、計20回近い(入札監視)委員会の間石川都美江さんは変わらず委員であり続け、弁護士の植崎明夫さんもその席に座り続けた。植崎さんはその後公取の排除措置を受けて設置された県調査委員会の委員にもなっている。10年も同じ人が入札監視委員に居続けるほど人材が不足しているということだろうか。


入札監視委員会の運営要領を見ると、1期2年の入札監視委員の再任は可能らしいが、要領の第6-②委員の任期で「再任された場合の任期は6年を超えないものとする」、となっている。しかし石川都美江さんと植崎明夫さんは平成15年第1回から平成23年2月まで通算9年連続して委員であり続け、植崎さんと、のち平成21年から監視委員になられた大学教授・佐川泰弘さんは、その後の『茨城県入札談合等関与行為調査委員会』の委員として横滑りして、又も『調査に手腕を発揮』するのだ。  


土木部職員にとっては、『談合はないと思っております』、  『電子入札のため,業者が顔を合わせるということはありません』、  『(低入札は)必ずしも良いことではないと考えております』と木で鼻を括ったような答えを繰り返す度に、どこかの髭 眼鏡 猫背のように『あッ、そう』と応答する委員は、さぞ官製談合体制の裏事情を理解してくれる、斯界の碩学だったのではないだろうか。  こういう『有識者/学識経験者』なら6年を超えて10年でもお願いしたくなるのが当然ではないか。


職員が仮に無恥でなくても、我々県民がアホで無知である時、勿論要綱や運営要領などを守る必要は全然ない訳である。

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