警備警察の日常的弾圧感覚


7月4日、福島駅前で行われた安倍晋三・自民党総裁の街頭演説で、「総理質問です  原発廃炉に賛成?、反対?」と書かれた紙のボードを持っていた二本松市の40歳の女性が、自民党関係者と警察を名乗る男に取り囲まれて、ボードを取り上げられ、氏名住所などを問いただされて犯罪者のような扱いをされたという記事がネットに流れている。
得意満面の安倍総理が駅前で演説するのは勿論自由だろう。支持者が感動して聞こうとするのも、党員や支援者が雰囲気を盛り上げようと気配りするのも自由だろう。警備の警察が暴漢を防ごうとして目を光らせるのも仕事として止むを得まい。 しかし同じ駅前で市民が、安倍さんや自民党の耳に痛い、見たくないフレーズを掲げるのも全く自由なはずだ。
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    返還されたボード、女性が掲げようとしていた  いかにも手作り感が窺える


自民党の関係者だか、警備の警察関係者だか公安警官だかが言っているセリフが全く異様だ。駅前の演説会場が、『国会やなんかと違って、ここでは質問するところではないですから、演説を聞きに来ているところですから・・・・プラカードは預からせて貰う云々・・・…あとで返す為に必要ですから住所と名前を・・・・・』

『・・・・・総理が一人一人の質問に答える場所じゃないですから・・・・・』警備の私服警察官らしい男の論理がめちゃくちゃだ、市民は黙って聞いていろ、という驕りが蔓延している事を示している。


上っ面の景気の事には触れるが、原発の稼働や廃止には触れまいとする遊説に対し(注)、手作りボードを掲げようとした市民に、警備警察をはじめとする取り巻き連中が、王様は裸だ!と言われた童話のように、ここは裸だとかいうところでないからじゃないからと理屈にならない理屈をつけてボードを強制的に収容しているのは大問題である。


テレビカメラは、宣伝カーの上でマイクを持つ党首や代表の絵をワンパターンで撮っているが、その外側で公安警備警察が、プラカードを持って立っているだけの意思表示すら排除し、住所氏名を聞きとるような実質的予防拘禁の様なことが日常化している実態に迫ろうとしない。

新聞が取り上げようとしないうちに全国の現場では、法を勝手に解釈する弾圧が罷り通っている。こうして個人背番号法や、秘密保全法等の政府による恣意的な適用が行き渡り、報道が提灯持ちとして伴走しながら反動大日本帝国が血肉化して行くのであろう。

報道は初心に戻れ!  原点を想起せよ!

現場でこの迫害を撮影した者の鋭い記録者精神は見事だ。  そして新聞・報道カメラのフレームの外にあって、記録されず零れ落ちるものにこそ、ネットがそれを共有し拡散して行く意義が含まれていると言えるのではなかろうか。  ネットの共有は警備公安警察の非道を糾弾し、弾圧をも越えて行くことができる・・・・・・であろう・…できるかも知れない。



(注)安倍政権や自民党候補者が積極的に原発に触れない、とか憲法改正に触れていないとかは言えない。  自民党は狡猾だからその時、その場所では言わないだけで全体としてははっきり原発再稼働、原発推進、96条、9条改正などに触れているのであるから、今選挙での主要な争点化を避けている、という見方は全く間違っている。自民党が選挙に勝利すれば、背景に遠ざけていたこの件も国民の承認を得た、と声高に言い出すに違いない。   全くもって不愉快な展開である。  





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