官製談合 水資源機構の賠償請求

水資源機構は平成22年1月5日、元常務参与職員に対し談合被害回復のため7件5億3,283万2,867円を、同じく元理事職員に対し2件1億8,948万3,981円を、併せて総額7億2,231万6,857円の賠償請求を行った。

報道発表によれば同日同じ件数と同じ金額が12社に対しても請求されている。

しかし開示を求めた資料からは各社に対する請求が不真正連帯債務を含む総額で(例えばJFEエンジニアリングには総額3億8,829万1,565円、三菱重工業には6億9,281万円~などと)
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クリックで拡大 田原製作所分はこの数字に入っていない。
示されていて当日請求された額の表示になっていない。だから、請求額を合計すると72億2,316万6,857円にもなってしまい彼我を参照して検算することがどうしてもできない。   なぜこんな資料を開示して平気な顔をしているのか理解できないが、当初開示請求したのは8月はじめであり、あれこれ調べて頂いた挙句4か月経ってもまともな回収状況が判明しない。談合被害回復など重要なことではない、できればこそこそと内密に目の届かないところでやってしまいたい、回収状況など知られたくない、隠しておきたい、税金が簒奪された、その法的に正当な回収であるという感覚が皆無なのではないかと疑ってしまった。

そこで送られてきた資料をあれこれ参照して見て次のような回収状況になっているのであろうと整理してみた。

報道発表の賠償請求額に対応する金額が(仮納付金として)8社から振り込まれている事から逆算して、表を作って見たのが次の表である。。
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談合の結果税金を掠め取ったうちの7社は当初請求された元利併せて6億4千万円余りを納付した。  しかし三菱重が請求を不服として裁判に訴えたため、これらは仮の納付金という扱いになり保留された。三菱重は1億9,000万余りのうち何故か5,421万余りを仮納付して裁判を続けた。

裁判は2年後、三菱の主張を容認するかたちで平成24年6月6日和解という結果になり、当初賠償請求するために算出されていた想定落札率(→談合で高止まりして落札されていた工事費とこの想定落札率との差が機構の損害とされていた)を見直すことになり見直し後の想定落札率は実際の落札率とあまり差がない事になった。  和解の内容を公開しない、という一札が入っているのか判らないが、三菱の了解がないと和解内容は開示できないと言う扱いだった。余り適切な表現ではないが盗人猛々しいとか、泥棒に追い銭とか、ごね得とかはこういう事を言うのではないか、悪党どもは情報の扱いでも過剰に保護されていると思う。

その結果、川重、日立造船、石播の3社は水資源機構に対し仮納付していた金額から再算定分との差額返還を求め、結果全額を免れることになり、他の社も三菱和解による再計算の恩恵に浴し、その分の返還を請求し仮納付していた賠償金の支払いを減額された。

初めから仮納付を渋っていた三菱は再計算による不足分を追納し、最終的に当初請求額に対し約40%に当たる7,700万円を機構に納めた。

企業解散した田原製作所分の7273万7,255円の請求に対しては(どういう算出法か不明だが)218万7612円を入札参加7社で等分に負担した。

かくして平成22年1月5日報道発表で7億2231万円を賠償請求した、とされた水門談合の被害回復は悪質企業三菱重工業の不服申立により、平成24年6月以降に決着し、2億5694万8054円、当初請求額に対し、率にして35.57%の回収に留まった。


そしてここでも国交省の例と同じく、参与、理事等職員は1銭も賠償金の責めを負っていない。官製談合防止法で関与職員にも被害回復の責めを負わせるべきであると定めて、100回言っても絵に描いた餅であって、官僚たちが法律や条例を骨抜きにして国民を裏切り馬鹿にしている実態が余すことなく表れている。


かくして国の尻抜け措置を後追いするように、茨城県官製談合でも談合を主導し或いは悪事に組み込まれた職員は一銭も負担することなく軽い処分で逃げ切った。まるで後に続く全国各地の公務員・職員に、法や条例の定めなど骨抜きが可能で、実質負担はないから官製談合に励み保守政治家や建設業者への利益提供、天下り利権の維持と拡大に励むようにと奨励しているようなものである。

25年3月の四国地方整備局を舞台とする官製談合でも報道発表では懲戒免を打った職員に対し賠償を請求する、とされているが時間の経過とともに人々の記憶は薄れ、そんなことがあったのか、という緩い感覚になってしまう。
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四国地整のホームページトップに、何時になるか判らない賠償請求が発令されるまでの間、この犯罪者たちの名前が掲げ続けられていてもおかしくない、が彼らはそうはしないだろう。  だから、お名前が黒塗りされる前に改めて懲戒免職を受けた方々の一覧表を掲げておく。

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