勇気ある公益通報 

海上自衛隊の「護衛艦たちかぜ」乗組員のいじめ自殺を巡る裁判で、関連資料の隠蔽を告発した3佐が、今自らも卑劣姑息な組織のいじめに苦しめられている。 大きな虚偽、組織的腐敗を演じ追認して来た自衛隊が、全体の構図から言って些細な、それも不可欠の資料コピーを取り上げて懲戒・追求しようとしているのだ。


これほど事柄の軽重を取り違えた、いや意図的に比較考量すべきでないものを強引に並べる蛮行愚行も珍しいのではないか?   一方は制度として確立している情報公開制度を捻じ曲げ、あるものをないと嘘をつき、隠蔽し、手続き全体を馬鹿にした醜悪な組織ぐるみの犯罪だ。


→この手続き・情報公開制度は肥大する行政の腐敗を是正したいと多くの先進的市民や、弁護士、議員等が血の滲むような労苦の果てに成立させた不朽の成果であって、1980年代から繰り返し制定を狙ってきた保守系のスパイ防止法や、秘密保全法、秘密保護法などに対するカウンター要求であり、限界がありながらも実例を積み上げ、不開示・非開示と言う拒否・妨害に繰り返し異議申立てを試みる事によって秘匿の範囲を少しづつこじ開けて数々の汚職や談合を明るみに引きづり出して社会を改善してきた、民主勢力の貴重な武器だ。


その情報公開条例を全く無視し、蔑ろにして最低限の義務さえ果たさず、組織として資料を隠蔽し犯罪を犯したのに、他方では関連資料コピーが国の外交防衛の根幹に関わる重大秘密であるかのように誇大視し過大に懲戒をちらつかせて威迫する。全体が嘘で組上げられているのに一部の行いを取り上げて追及する。まるで広域暴力団のような論理だ。

この件については、既に論争が尽くされている問題である。昨日作家大西巨人が死去していた事が報道されたが、大西巨人はその論述で凡そ次のように触れている。(注)

強盗が人家に入ってきて金を出せと脅す。その時家人は金はないという。 犯人はそれが嘘でないかどうか家捜しするぞ、と言って探し始める。結果金を見つけた犯人が、被害者が嘘を言ったことを論って盗むことの正当性を主張したらどうか?  この場合、強盗に入る事が既に犯罪なのであるから、被害者が緊急避難の為に嘘を言うことは許されるのだ。大きな不当性を除外しておいてカウンター的な嘘を認めない、嘘を言ったから金を盗られても仕様がない、と立論するのは間違いだ。 自衛隊が資料コピーを論うのは盗人の了見である。


3佐の場合、組織の中で手順を踏んで通報する努力をし、手順を尽くして開示請求もしている。いきなり報道に持ち込んだりしたものではない。組織がこの提言を容れて自浄能力を発揮する機会は何度もあった。

何度もありながらすべての関係者が嘘つきに加担したのである。組織が劣化し人間が良心を投げ捨てる事もできる事の証明だ。

自衛隊の闇、不正を暴いた現役自衛官
http://www.youtube.com/watch?v=sh90ENk8wSA

http://www.youtube.com/watch?v=vfKzcZw-Beo

http://www.youtube.com/watch?v=PmFEf-gdUpE

海上自衛隊は、内部告発の3佐に対する懲戒名目の調査、差別的威迫を直ちに中止し、関連資料隠蔽を謀った者をこそ調査し、その関与者全員の責任を厳しく問わなければならない。   全ての関係者はこの3佐を守り、懲戒処分の発動を阻止し、組織の健全性再建のために声を上げ自浄作用を起動しなければならない。




(注)(今、その原典を参照しようとしたが見つからない、記憶の中の不確かな引用になるのが歯痒いがこれもぼけの症状である。不足部分について何方かコメント欄で応じてくれることを望みます。)

大西巨人死去

≪引用開始 毎日新聞     訃報:大西巨人さん97歳=作家、小説「神聖喜劇」
毎日新聞 2014年03月13日 00時29分(最終更新 03月13日 01時23分)

 小説「神聖喜劇」で知られる作家、大西巨人(おおにし・きょじん<本名・のりと>)さんが12日、肺炎のため、さいたま市中央区の自宅で死去した。97歳。葬儀は近親者のみで営む。喪主は長男で作家の赤人(あかひと)さん。

 福岡県生まれ。1939年、九州帝国大法学部中退。毎日新聞西部支社に入社し、校閲部などで勤務。42年、長崎県対馬要塞(ようさい)の重砲兵連隊に入隊し、敗戦を迎える。46年毎日新聞を退社、雑誌の編集を経て作家生活に入った。

 軍隊の不条理を通して人間とは何かを問うた代表作「神聖喜劇」は、自身の入隊体験が下敷き。55年の雑誌連載開始から25年かけて原稿用紙4700枚を書き上げた。主人公の二等兵がずば抜けた記憶力を武器に上官たちの論理の矛盾を突き、人間を抑圧する国家のシステムをえぐり出す。作中で言及される「無責任の体系」などは現代にも通じる普遍性を持ち、戦争文学の傑作とされる。2006年には漫画化され、話題を集めた。

 他の長編小説に「三位一体の神話」「深淵」など。評論でも活躍し、「軍隊を特別な世界とみなすのは結果的に権力側に加担する」と説いて「真空地帯」の著者、野間宏らと論争になった。

 ◇福岡で反戦の思い語る

 大西巨人さんは旧制福岡高校から九州帝大に進み軍隊生活を経て、戦後は福岡市で雑誌「文化展望」の編集に携わった。文芸批評などを担当していた。

 2008年には地元福岡市で開かれた「大西巨人 走り続ける作家」展の公開座談会に出席し、元気な姿を見せた。日本の現状について「満州事変の頃を連想する。悪い方向に進む要素を内包している」と発言し、反戦の思いをにじませた。

 座談会で相手を務め、親交のあった火野葦平資料館(北九州市)館長の坂口博さん(60)は「代表作『神聖喜劇』は一見難解だが、文体に慣れると随所に盛り込まれたユーモアが分かり、大衆性にも富んで面白い。文体、テーマともスケールが大きく、世界文学の一つと言ってもいい。今後も読み継がれる作品。書く意欲を最期までお持ちでした」と故人をしのんだ。【米本浩二】≪引用終わり

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック