護衛艦たちかぜ裁判

4月23日控訴審判決があると聞いて傍聴に行ってみた。 10時半までに150人程並んだが老人は抽選に外れ傍聴はできなかった。
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いい天気で出歩くのに丁度手頃な陽気だ。地裁の前にはいろいろな裁判で来ている人がいて何か世の中の掃き溜めと言う感じがする。  チラシも何枚も貰った。みな真剣な訴えで裁判所の門を叩いているのだろうけど、受け付けた裁判所の方はどうだろう。

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護衛艦たちかぜの裁判は海上自衛隊側の文書隠しを認定し、その事による精神的苦痛を認めたようで、1審の賠償額を大幅に増額して支払うよう命じる判決となった。

しかし、公益通報の3佐を除き、組織ぐるみで真っ赤な嘘をつき、証拠を隠して裁判を長引かせて虚偽の結果に誘導しようとした自衛隊の根幹については何のお咎めもなく、もっと上手に嘘をつかなければダメだ、嘘のつき方が下手だったと言わんばかりの結論だ。官側の訴訟を担当する訟務部門は何年にも亘って全力を尽くして嘘を構成し主張し続けた訳で、そういう自分(と組織)のあり方を見つめた時お天道様に恥ずかしくないものだろうか?
提訴から8年のこの間、法律の知識や訴訟テクニックを駆使し給料を貰い時間を潤沢に費やし関係者は昇進したり退職して年金を貰ったりしてきた訳である。今後とも恥の上塗りでまだ上告して争うことになるのだろうか?


≪引用開始  告発 強まる萎縮  3佐「秘密法成立で難しくなる」

東京新聞2014年4月23日 夕刊
内部告発した三等海佐は海自で懲戒処分の審理対象になり厳しい立場に追い込まれている。機密情報を漏らした公務員への罰則を強化する特定秘密保護法の成立は、機密性のない情報の内部告発までも萎縮させるおそれもあり今後こうした告発者はますます出にくくなりそうだ。
 「自衛隊は国民にうそをついてはいけないという信念で告発した」。三佐は昨年末、法廷証言で告発の理由をこう語った。
 法廷での証言後には「隠蔽は民主主義の根幹に関わる違法行為。組織として反省していないからこそ、逆に私を処分しようとしている」と海自を批判。同じころ、特定秘密保護法が成立し「内部告発が今より難しくなる」と懸念した。
 海自は一等海士の自殺直後、護衛艦「たちかぜ」の全乗組員百九十人に、暴行や恐喝などの有無を尋ねるアンケートを実施。だが遺族の情報公開請求に、海自は「破棄した」と答えた。
 遺族の提訴後、海自側の訴訟担当だった三佐はアンケートを発見。アンケートの存在を示す文書のコピーを自宅に保管し二〇〇八年、防衛省の公益通報窓口に内部告発した。一審判決直前には上官に進言し自ら情報公開請求もしたが、海自側はアンケートの存在を否定し続けた。
 三佐は一二年四月、悩んだ末、「海自がアンケートを隠している」とする陳述書を東京高裁に提出した。「証拠隠しに警鐘を鳴らしてほしい」と司法に望みを託した。
 海自はようやくアンケートの存在を認めたが「文書管理が不適切だった」と隠蔽は否定。公益通報者保護法は内部告発者への不利益処分を禁じているが、海自は三佐のコピー持ち出しを問題視し、昨年六月、規律違反の疑いで懲戒処分を審理すると通知した。 (沢田敦)
≪引用終わり

≪引用開始 いじめアンケート隠し現職隊員が告発 海自トップ謝罪、異例の展開に
産経新聞2014.4.23 13:59
護衛艦「たちかぜ」のいじめ自殺訴訟をめぐっては、東京高裁の控訴審で海上自衛隊の現職の3等海佐(46)が、海自がいじめに関するアンケートを隠していると内部告発。遺族の情報公開請求などに対し、海自が「破棄した」としていたアンケートが、実際には保管されていたことが判明し、海自トップが謝罪する事態に発展した。

 平成23年1月の1審横浜地裁判決は、暴行と自殺の因果関係を認定。被告とされた元2等海曹が艦内で、自殺した1等海士ら後輩隊員に継続的に暴力を振るっていたほか、アダルトビデオなどを高額で売りつける恐喝行為を行っていたことも認めた。

 海自は16年、1士の自殺後に、艦内でのいじめなどの実態調査のため、他の乗員を対象にアンケートを実施。アンケートには、元2曹が1士らに暴行するのを目撃したとする複数の回答があった。ただ、17年に遺族が情報公開請求を行った際には「破棄した」と説明していた。

 3佐は1審で、国側の代理人として訴訟を担当。職場にアンケートの原本が残されていることを知り、1審中の20年に防衛省の公益通報窓口に告発したが、海自は「隠している事実はない」との回答だった。このため3佐は1審判決後、原告側代理人に連絡を取り、24年4月、控訴審が行われていた高裁に、海自がアンケートを隠していると指摘する陳述書を提出した。これを受け、同年6月、当時の海自トップだった杉本正彦海上幕僚長はアンケートがあることを認め、「誤った説明をしたことを心からおわびしたい」と陳謝した。

 一方で海自は、3佐がアンケートのコピーを持ち出して自宅に保管したことについて「行政文書管理が不適切だった」と指摘。昨年6月、規律違反の疑いで審理することを3佐に通知し、懲戒処分を検討している。原告側代理人は「3佐は公益のために内部告発し、海自もアンケートがあった事実を認めた。不利益な処分を課すのは不当だ」と話している。
≪引用終わり

≪引用開始  海自の隠蔽体質浮き彫り いじめ自殺、真実求め10年 母「子の生きた証し」

朝日新聞 2014年4月23日16時30分

 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員だった男性が自殺してから10年。23日の東京高裁判決は、国の文書隠しを認めた。「闇に葬られようとする真実を明らかにしたい」。遺族がそう願い続けた裁判では、「捨てた」とされる文書が見つかるなど、海自のゆがんだ体質が浮き彫りになった。▼1面参照

 判決の言い渡し後、男性の母(60)は息子の遺影を胸の前に抱え、目を潤ませた。「息子が生きていた証しを残せた。そう報告できてよかったです。自衛隊の隠蔽(いんぺい)は、全国どこでも行われている。もうやめて欲しい。自殺する人がなくなるよう祈っています」

 2004年10月27日。男性は電車に飛び込んだ。当時21歳、入隊2年目の秋だった。駅のホームには小さなノート。家族への感謝を丁寧な字でつづったあと、先輩隊員の名を挙げ、ページいっぱいに殴り書きしていた。「お前だけは、ぜったいに呪い殺してヤル」

 海自は内部調査を始めた。男性は日常的に先輩隊員にエアガンで撃たれ、アダルトビデオを高額で買わされて借金に苦しんでいたことが判明。ところが、海自の結論は「暴行と自殺の関連は不明」だった。

 なぜ息子は自殺したのか――。両親は「アンケートの内容を知りたい」と海自にかけあったが、「すでに廃棄した」と回答された。06年、遺族は国と先輩隊員を提訴。国は「いじめによる自殺ではない」と否定し続けた。「自殺の原因は、男性が風俗通いで重ねた借金だ」。息子をおとしめるような主張に両親は悲しみ、怒りに震えた。流れが変わったのは、12年3月のこと。男性の母のもとに、海自で裁判を担当していた3等海佐(46)が訪れた。「アンケートは存在します」。母は救われる思いがした。

 4月、3佐が海自のウソを告発する異例の陳述書が法廷に出された。国は猛反発したが、裁判は大きく動き出した。6月には海自が一転、アンケートの存在を認めた。当時の同僚への聴取録など約200点の証拠も提出され、新たないじめの事実も見つかった。

 それでも国は意図的な「文書隠し」を認めず、「破棄したはずだったが、探したら見つかった」と主張し続けた。「組織のために平気でウソをつく。体質を改めない限りいじめもなくならない」と母は感じている。(高野遼)

     ◇

 防衛省は「国の主張の一部に裁判所の理解が得られなかった。判決内容を検討し、適切に対処したい」とのコメントを出した。
 ■たちかぜ乗組員自殺問題の経緯
<2004年10月>
 乗組員の男性(当時21)が東京都内で電車に飛び込み自殺 
<04年11月>
 海自が全乗組員190人に暴行・恐喝の有無を尋ねるアンケートを実施
<05年1月>
 海自が「先輩からの暴行はあったが、自殺との関連は不明」との報告をまとめる
<05年4月>
 遺族が情報公開請求。海自は「アンケートは破棄」と回答
<06年4月>
 遺族が国などに賠償を求め提訴
<11年1月>
 横浜地裁が国などに約440万円の賠償を命じる判決。遺族側が控訴
<12年4月>
 現役3等海佐が「海自はアンケートを隠している」と告発する陳述書を東京高裁に提出
<12年6月>
 海自が「アンケートが見つかった」と発表、謝罪<14年4月>
 東京高裁で判決
≪引用終わり

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