公益通報者保護制度の見直しに関するヒアリング

公益通報者保護法は平成16年6月に成立18年に施行されたが、施行後5年を目途に見直しを行って必要な改正を行う事が付記されていた。が法の効果が遍く波及する事を恐れた経済界や官僚によって?か、問題事例が相次いで発生しているのに、見直しは遅々として進まず、平成26年の今に至るも欠陥や官側の対応は放置拡大されつつ、多くの良心的通報者が不利益処分や苦難を強いられてきた。

不充分な規定であっても公益のために決起した良心的研究者、会社員、組織内不服従者、警察官OB等が法の不備の塧路に追いやられて報復的仕打ちを受けたり、避け難く裁判を起こさざるざるを得なくなったりしてこれまで多大の犠牲を払ってきている。




公益通報者保護制度に関する 意見聴取(ヒアリング) というのがあると知って傍聴を申し込んでみた。平日の昼だから現役の勤め人には参加し難い時間だが、リタイアしたぼけ老人には恰好の暇つぶしだ。  希望が容れられて東京まで出かけると報道が数人、一般人が10名弱併せて15人ほどが傍聴に来ていた。もっと多くの人が関心を持っているかと思ったが案外人気がないようだ。外は暑いし出かけるのも億劫だし熱中症にでもなりそうで危ないからか。
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   東京赤坂・山王パークタワー
会場の「消費者庁」は赤坂の山王パークタワーの6階にあって意見聴取の部屋は30人も入れば一杯になるような小さな会議室だった。陳述者のオリンパスの浜田さん、自治労共済の田中さん、元千葉県がんセンター医師の志村福子さんが正面に、
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左から浜田さん、田中さん、志村さん


向かい側に消費者庁長官の阿南さんや学識経験者としてか島田教授や拝師(徳彦・弁護士)参与、周囲に大友課長補佐、望月企画官等が座った。
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   左中央に阿南長官、参与、教授など

公取と違って冒頭の撮影が許され、TVカメラとデジカメが数人パチパチ、老人も臆せず向こう側まで回って絵を撮った。


志村さんの受けた理不尽な仕打ちは ここ に詳しい。

この日志村医師は、通報者は現職労働者ではない、という厚労省窓口の誤読曲解誤導によって、通報がたなざらしになり、職場からは追いやられ、結局なんの改善にも結びつかなかった、と厚労省の対応を厳しく批判し、、適正対応を怠った場合担当者を罰する事、通報を受けた窓口は、対応権限を持った関係機関に通知し、迅速な対応と結果通知を義務付けること、在職退職を問わず通報には適切な対応をとる事を義務付けること等を切々と訴えた。

聞き取り側 Q 通報してから仕事がなくなった、復帰も叶わないということ?→ A 志村医師 はい、歯科医師の医療行為としての麻酔は研修としてのみ許容されており患者への周知同意も必要なのにガイドラインにも従わず怠っていた事に対し、検察の判断は起訴猶予という事で、これは被疑事実はあったという事なのに、県はないと言い張っている、組織に立てつく人間にも問題がある等とネット上の中傷もあった、再就職の希望を出しても叶わなかった。 

又、これは当日陳述したお3方に共通の吐露だったが、通報の結果不利益扱いを受けた通報者が、自治労なり県なり会社等を相手に訴訟を迫られることになって多大の負担を強いられている事。この種の事件では弁護士を探す事さえ難しく費用も時間も限られるなかで法廷に縛られている事、オリンパスの浜田さんはもう何回も提訴して7年も経ち勝訴が続いていながら、原状回復の解決を見ていないことなど法の不備が速やかに是正されるべきだと訴えた。

志村さんの発言草稿↓ クリック で拡大
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志村さんは聴取側に『裁判を起こしてこの点が難しいという点は?』と問われて

『県(千葉)側の対応が納得できない、病院や医療の事件は証明が難しいし、向こうは証拠は出さない、引き受けてくれる弁護士を探すのも大変で、費用もかかる、「いやな事は忘れて新しい職場で元気に働けば?」と言われても納得できない、幸い今は長野で就職できたが家族とは離れなければならず、あれこれ続くと厭になってしまう。  こういう事をしなくても済む状況にして貰いたい、公益通報が機能すればこんな費用をかけなくても済むのに、』 と発言しました。


次の自治労の件の田中さんの発言要旨です。↓ クリック で拡大    田中さんの件については ここ でその一端が窺えます。
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クリック で拡大
田中さんは
連絡先を第三者機関として公益通報を包括的に受け付ける、民間人の参加する専門性を持った常設機関の設置が不可欠であるとし、行政機関や、業者業界と利害の一致する官僚の参加する窓口では機能しないと強く指摘しました。   又通報事実の確かな証拠を求められた時、取得した証拠の収集が免責されていないと通報者の大きな負担となってしまう事を自らの経験から詳述し、
『違法・不正行為を行う方からすれば、その証拠は即秘密に当たリ隠すべきものである訳ですが、その公開は一般社会にとっては公益に転換されるのだから、その為の証拠収集は公益の実現に不可欠なものに位置付けられなければならないし、その行為は保護されなければならないものになるのです』として


大きな公益のための、目の前のUSBコピーや書類取得などに免責保証、公的な保護の理解が共有される必要性などを強調しました。   田中さんは一審勝訴、控訴審高裁敗訴で今最高裁に上告中で、高裁の判断は実態を取り違えた形式的なものであって全く納得できない、と呆れていました。  

10人程の傍聴者の見守る会場には遠く鹿児島から、実名裏金告発の元愛媛県警・警察官仙波敏郎さんもおいでになっていて、老人は先日の、市民オンブズマンいばらき土浦講演会に来て頂いたお礼を申し上げました。

(以下次便)






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