合理的な疑いが残る

2015年3月12日福岡地裁、野島秀夫裁判長は国の職業訓練支援事業を巡る詐欺罪の裁判で、指定暴力団道仁会系組長の三笠正貴被告に対し無罪を言い渡した。


デジタル朝日から≪引用開始

道仁会系組長に無罪判決 支援金詐欺  2015年3月13日05時00分

 失業者の職業訓練を支援する国の事業で支援金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた指定暴力団道仁会(福岡県久留米市)系組長の三笠正貴被告(38)に対し、福岡地裁は12日、無罪(求刑懲役5年)を言い渡した。野島秀夫裁判長は、検察が共謀の根拠とした「共犯者」の供述を「捜査側に迎合した可能性が払拭(ふっしょく)されない」として認めず、被告の共謀関係を認定しなかった。≪引用終わり

被告を有罪とするには『合理的な疑いが残る』と言っているようだが、このフレーズは美濃加茂市長の判決でも『贈賄証言者の言い分は変遷していて疑わしく、被告を有罪とするには合理的な疑いが残る』とした判決と相似形だ。 


小沢陸山会の報告書記載問題の時も、秘書官と議員の間に虚偽記載を了承したかどうか、認識が共有されていたかどうか、小沢議員が知っていたとするには『合理的な疑いが残る』という判定だったのではなかったかな?

裁判官が一方暴力団組長の言い分と、他方関係者・組員などとの証言を、片や有力議員に対し、他方見習い秘書官や関係者の証言を等価なものと扱っているらしいのが不審だ。やくざの世界では親分の言う事と子分の言うことは等価ではない。法廷で証言をしなければならない時親分の言っている事と違う話をすれば以後やくざの世界では生きていけない。 親分がカラスは白いと言えば子分はからすは黒いとは言えない事になっているのではないか? 裁判官は何百万分の1くらいの確率でもアルビノのカラスがあることを理由に○○には合理的な疑いが残るとか、××の可能性を排除できないとか判示することができる。

議員が雇用者であり、支配的であって、秘書官が心酔者や信奉者であり得るとき証言が等価である筈はない。
でも合理的な疑いが残れば、普通に生活している世界では通用しないような言い分も裁判では通ってしまう訳だ。


こういう事例に、裁判所が、被疑者の人権を守り公正な正義を日々実現している尊い場所である理由が見られるのだろう。

≪引用開始
贈賄側、美濃加茂市長選に知人1カ月派遣 
2014年6月26日 09時00分
 岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人容疑者(29)が事前収賄容疑などで逮捕された事件で、贈賄側の愛知県の業者が昨年6月の市長選の際、藤井容疑者の陣営に知人男性を派遣し、泊まり込みで選挙運動の手伝いをさせていたことが、捜査関係者への取材で分かった。男性の宿泊費は業者が負担しており、愛知、岐阜両県警は、藤井容疑者に市長就任後も設備導入に便宜を図ってもらうために支援したとみている。
 贈賄容疑などで逮捕されたのは、名古屋市北区の地下水供給設備販売会社「水源」社長の中林正善容疑者(43)=愛知県春日井市。藤井容疑者は市長就任前、美濃加茂市内の小中学校へのプール水浄化設備導入の働き掛けや約束をした見返りに計30万円を受け取ったとされ、両県警は25日、藤井容疑者宅を捜索し、両容疑者を名古屋地検に送検した。
 関係者によると、中林容疑者は昨年5月26日の市長選告示日数日前から約1カ月間、知人男性を美濃加茂市に派遣。男性は市内のホテルに宿泊し、藤井容疑者の政策の素案や演説原稿などを書く手伝いをしていたという。選挙後もしばらく同市に滞在。中林容疑者は「(男性に)藤井容疑者の私設運転手をさせていた」と話していたという。
 男性の宿泊費は約13万円で、当初は中林容疑者が1週間ごとにホテルを訪れて支払っていたが、約7万5千円が支払われないまま、男性は6月末にチェックアウト。ホテル側が「水源」に数回電話しても支払いがないため、市役所を通して、市長に就任したばかりの藤井容疑者に相談を持ち掛けると、数時間後に「水源」から未払い分が振り込まれたという。
 ホテルの関係者は「男性が、藤井市長の選挙の応援に来たと言っていたので市役所に電話した。市側からは、『市長は(中林容疑者を)知っているので連絡しておくと言っている』と返事があった」と話している。

また、藤井容疑者が市議だった昨年4月、市の担当課長にメールで浄化設備の導入を強く促していたことも分かった。両県警は、藤井容疑者が中林容疑者の依頼を実現するため、市への働き掛けを繰り返していたとみている。
 美濃加茂市では、渡辺直由前市長が昨年4月19日、病気を理由に辞意を表明。その直後、藤井容疑者は市長選への出馬を決意したという。藤井容疑者は同月上旬と下旬、名古屋市の飲食店などで、中林容疑者から10万円と20万円を受け取ったとされる。中林容疑者は容疑を認めている。
◆「市長は全面否認」弁護団が会見
 藤井浩人容疑者の弁護団が25日、名古屋市内で記者会見し、「藤井市長は現金を受け取った事実は絶対ないと話している。弁護活動の中で潔白を証明していく」と話した。
 接見した郷原信郎弁護士によると、藤井容疑者は自らの逮捕に驚いた様子だったという。贈賄容疑で逮捕された中林正善容疑者については「4回会食したが、賄賂を出そうとしたそぶりもなかった」と説明。市長職の進退への言及は特になかったという。
(中日新聞)
≪引用終わり

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック