公営負担 不正を助長する愚かな仕組み 

26年茨城県会選挙でポスター代の公費負担を受けた93候補のうち沼里候補の公費負担費用7万6,420円は下から数えて2番目に低い費用だった。

(1番低価格だったのはつくば市選挙区のヘイズ・ジョン候補で7万5,600円=公費負担上限に対し7%)  他方93候補のうち最も高額だったのが同じつくば市選挙区の荒山千秋候補でこの選挙区に認められた上限一杯100%の107万3,640円だった)   

△6月24日追記→『全体の2番目に高額だったのが水戸市選挙区から立候補した川津隆候補のポスター代で、水戸市選挙区の単価878円+1278枚=上限112万2084円に対し95,7%に当たる107万3520円だった。枚数は上限いっぱいの1278枚だったが単価を上限より38円だけ少ない840円と設定した金額で、それでも100万円を超えるべらぼうな作成費となっている。 100万円以上はこの2人だけ。  90万円以上も8人。』

同じ県会選挙で、或いは同じ選挙区でのポスター印刷費用が10倍以上、14倍もの開きが生じている。印刷物は一般に部数が少ないほど単価が高く、部数が多くなれば単価は安くなる、と言われている。が公費負担のある選挙ポスターには何故かこの原則が通じない。


選挙ポスターの限度額には計算式があって、4年ごとに区割りが変ったり、定数や有権者数も変遷することから選挙ごとに異なった掲示場数に応じた限度額が公表され、候補者・印刷社はその金額を睨みながらポスター作成を準備・契約する。

例えばその潮来市選挙区の18年選挙当時の容認単価は1枚1541円、掲示場数は293カ所で限度額は90万3026円だった。この時の藤島氏を含む候補者は4人中3人までが限度額一杯90万3026円を請求し、残る一人も限りなく上限に迫る89万0300円だった。(実際の候補者は5人いたがお一人は得票少なく公費負担を受けられなかった)  

22年には(べらぼうな設定の)1枚5460円で61カ所、上限金額は75万3068円だったが4期目を無投票当選で制した藤島候補は上限金額の22%に当たる14万7,000円でポスターを作製し、前回より大幅な税金の節約となった。 藤島氏は26年選挙でも限度額の24%に当たる低額の16万2000円であった。


26年選挙の潮来市選挙区の掲示場数と単価は22年当時と変更はなく上限金額は75万3068円だった。沼里候補のポスター費用は9万3,960円だったが掲示場数の61カ所×2=122枚を超過して150枚を作成した為そのうち122枚分76,420円だけが県から印刷社に支払われ、28枚分を自己負担することになった。 (ただし、61カ所しか貼れない筈のポスターを何故150枚・2倍以上作ったのかは判らない)


全候補者を平均して1人当たり57万1542円も税金でポスター代を負担しているのに、10万円以下で節約した候補者が自己負担分を強いられるという仕組みの理不尽さが理解できない。これでは無駄遣いを奨励しているようなものではないか。


ポスター代の公営限度額計算式は、7~80万円から100万円を超えるようなポスター作成契約であっても何ら工程や紙質などの内容を点検精査されないまま容認される一方で、10万円以下であっても自己負担が生じるような明らかな矛盾があるのにこの点が是正されない仕組みになってしまっている。  特に9日間しかない選挙期間中に破損などで貼り替える事もあり得るから掲示場数の2倍まで枚数を認容するという理解不能の過保護ぶりが異常だ。 昭和20年代、30年代当時の旧式の技術や未成熟だった流通などの印刷事情を勘案して設定された国会議員選挙の計算式を県会選挙にも安直に適用した結果、指数が時代に合わなくなっているのに一向に見直しが為されない。

→和歌山県のポスター公費負担計算式 ここの11ページ  茨城県と全く同じ。
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一般に印刷物は当初かかる基本的な経費は変わらないから枚数が少ない程1枚当たり単価は高く、部数が増える事によって単価は明らかに低減する、と言われるが、公費負担ポスターでは100枚作った時の単価より500枚、1000枚作った時の単価の方が高額になるという怪奇現象が頻発する。税金で払って貰えるなら、と限度額いっぱいの単価設定をして、実際の経費を水増しする誘惑・余地がどうしても排除できず、疑惑が払拭されない。 仮に水増し分があるとしたら誰れの懐に入っているのだろう?  水増しなどと言うと語感が柔らかくなるが立派な?悪質詐欺だ。


前便で、「地域印刷業界活性化に多大の貢献」をする候補者と言う意味の皮肉を書いたが、これは間違いであって地域の印刷社に頼むのではなく、東京や他県の印刷社と高額で契約している不届きな候補者もいた。仮に水増しで不正をするにしてもせめても地元に還元すれば良いものを、全く武士の風上にも置けぬさもしい連中である。

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