パブコメ

気持ちの上での足腰が衰えてしまい、何事にも消極的になって、暗く陰鬱な時間を送っている。 空は晴れても心は闇だ。 6月16日は政務活動費の裁判で水戸へ行き、半年振りに県庁に寄って来た。

県庁3階の行政情報センターには、予算書、決算書、各種統計データなど多くの資料があって自由に手に取れる。 老人は1兆円もの予算決算を理解できるようなスキルを持たないから何を見ても猫に小判状態だ。が、綴じられた資料の何百冊もの背表紙を見ているだけでも組織の大きさ運営の難しさ、法令条例規則規定要綱指針のようなものの、錯綜する果てしなさのようなものは感じ取れる。

森友、加計事件で、公務員・官僚が如何に惨めな屈折を強いられているかが暴露され、安倍管江藤萩生田など自民党カルト集団の酷さが改めてあからさまになったが、ここに並ぶ多くの行政資料も、同じカルト集団と並行雁行してきたのだから、これまでの50年~24年間の自民長期県政で織り込まれ編み上げられ、歪められ秘められた文言が記録されているのではないかと思った。

すると、行政情報室のカウンターに以下のような、パブリックコメントの募集結果が無造作に置いてあったので、コピーを貰ってきた。

1、「茨城県公衆に著しく迷惑をかける行為の防止に関する条例」の一部改正(案)に対する意見募集の実施結果について

2.「茨城県地域防災計画(地震災害対策計画編、津波災害対策計画編、風水害対策計画編)(素案)」に対する意見募集の結果について

3「第12次鳥獣保護管理事業計画(案)」に対する意見募集(パブリック・コメント)の結果について

4.、茨城県災害廃棄物処理計画(案)及び市町村災害廃棄物処理計画策定指針(案)に対する意見募集の実施結果について

5.霞ヶ浦に係る湖沼水質保全計画(第7期)(案)に対するご意見募集結果


それぞれの所管から
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募集されているが1から4までは30日間ほどの時間があったのに寄せられた意見が全くなかったことが示されている。
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最後の霞ケ浦水質保全についてはそれでも3人から意見が寄せられたようであるが、県民の関心は薄い。県南のつくばみらい市から水戸は遠い。  県政・県庁・県議会と並べると物理的、地理的懸隔に留まらない、心理的、時間的、手続き的な疎遠感のようなものが漂う。 パブコメに応じたとして、それが政策・施策にどう生かされるのかが感じられない。 3件も4件もの意見募集に県民からの応募が全くないという事が、24年間も支配勢力が変わらない現状への諦めのような失意のような停滞感虚無感を示しているように思う。



ところで、既にひと月以上経過してしまい、時機を失した事ではあるが、深く失望することがあったのでメモしておきたい。

今年の憲法記念日の朝日新聞に東大名誉教授、長尾龍一さんのインタビューが掲載された。1938年生まれだから老人の5年先輩、日大講師や拓殖大学系の国際日本文化研究所研究員などを歴任された方のようだ。

その中で

「現在の自民党一党支配の状況を見ると二大政党制を育てておくべきだったと思います。(中略)そうならなかったのは、非合理な主張を重ねて中間派の国民を遠ざけた旧社会党左派に大きな責任があるというのが学生時代以来の僕の見方です」

という表現があって大いに驚いた。 現在の国政でも地域の政治でも県・市町村の議会でも旧社会党の流れを汲む勢力と言えば、国会ではひと桁、数議席、市議会に20議席あっても一人か二人、都道府県議会では50~100議席あっても3~4人いればいい方で圧倒的に存在感を失っている。 だから長尾さんの説を受容すれば、その責任を政治の世界での退潮という結果で示していることになる。 老人はそういう旧社会党系の考え方に長い間親近感を持ってきたので、ここまで明白に「非合理な主張を重ねて国民を遠ざけた」として指弾されると表現しようのないもどかしさ、違和感で混乱してしまう。

そうだろうか? 

敗戦の尊い遺産というべき今の憲法を、ひたすら蔑ろしにしようと策動してきた保守勢力に対し、理想を掲げ怯むことなく論点を示して対抗してきて、右傾化に抗い、押し止めてきたのは旧社会党左派を中心とする翼ではなかったか。

戦後曲りなりも戦争に巻き込まれずに敗戦の経験を糧に社会の歪みを正そうと懸命に体を張ってきたのが旧社会党左派や共産党勢力ではなかったか。


老人はこのブログ名を、少し前「劣化と失調」と変更したが、その意味は、安倍晋三など漢字も読めないようなカルト集団が、国会の議席の多数を占めるような現状におのれの精神が追い付かず、精神の分裂、という思いを持ったからだった。 で、今は精神分裂という表現は使わない、という事で「統合失調」という言葉の言い替えにしたのだ。それでも「統合失調」という用語も通常使うには相応しくないという事で単に、『劣化と「失調」』と言っている。

でんでんやみぞうゆうが薄ら笑いを浮かべている委員会の絵などを見ると、どうしてもあれとこれが、何かとなにかが整合していない、崩壊という形が、醜い腐敗、重篤な崩壊、滅びに至る暗い葬列が見える気がして仕方がない。
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小泉進次郎や石破茂、河野太郎など自民党の中でもまだましな一派のように見えるが、結局これまでの安保法制や治安立法、共謀罪法案などに賛成したのだ。  格好つけていい子ぶるのは醜悪だ。

折しも都議選である。選挙制度の逆接があるから直ちに評価することはできないが、自民党カルト集団への反発があっても、維新の橋下徹一派や小池百合子一派などの疑似勢力の回路に回収されてしまう現状に無力感が拭えない。  公明と共産の憎悪に染められた対立も希望を打ち砕く一要素だ。


パブコメ?   問答無用と数で押し切る勢力に、真っ当な意見を言う気になれるだろうか。 


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