構想日本の事業仕分けを傍聴する

8月4・5日東京へ「構想日本」というシンクタンクが試行している「事業仕分け」を見に行きました。既に2002年から29回も行われ、国県自治体の事業について、そもそも必要かどうか、必要なら官か民か、国か地方か、まで踏み込んで見直そうという壮大な試みです。    非常に刺激的な仕組みで国県自治体が行う事業を、それほんとに必要?と問いなおすので、必要と思う担当者は必至のプレゼンでその場を納得させなければならず、不要と指弾する仕分け人は民間で既にこうやっていると示す必要がありその間に真剣勝負の火花が散ります。
画像
画像
上の1枚目の写真の手前に、ビデオカメラが見えます。ひたちなか市から参加の議員、樋之口英嗣さんのものでこの試みの素晴らしいところは撮影、録音自由という公開の精神にあります。2枚目には右側にテレビクルーの集音マイクを持つADさんが見えます。

下の3枚目の中央で腕を組んでいるのは石原さんです。


画像
画像

奥の、一段高い椅子には自民党の若手議員が多く座りました。傍聴のため今回は発言を求められませんでしたが、密かに安堵して居た方もおいでだったのではないでしょうか。老人は議論の質が高すぎて半分以上判りませんでした。






数字を把握していますか?  実態を知っていますか、過去の評価は、成果目標はと矢継ぎ早やに問いかけられてプレゼンの課長が返答に詰まり「繰り返しになりますが・・・・」という場面が何度もあり座長の河野さんが「短く、イエスかノーで、もう結構です」と打ち切る事が何度も有りました。  議員の石原宏高さんがあまり発言できないほど仕分け人の指摘は急所を突いて、しかも多岐にわたり、次々と不要の判定が下されて行きました。

仕分け人は、神奈川県の三浦市、(一部訂正)厚木市、埼玉県草加市などに現に在籍する職員で既に多くの経験を積んでいる方で文部省のキャリアを捕まえて全く臆すことなく質問を浴びせました。おそらく説明の課長はこれほど直截に急所を衝かれた経験はなかったのではないかと気の毒に思えるほど質問と指摘が飛び交いました。杉並和田中の元公募校長、藤原さんや前我孫子市長の福嶋さん等現場を知り尽くしている立場からはもっと自治体を信用して任せるように、既に行われている地域、民間の障害を調べ周知させるのが国の為すべきことと発言があり、学者もNPO法人の代表もいて、文部省のお役人がやろうとしているモデル事業はすでに自治体が先行的にやっているという指摘や無駄、押し付けという厳しい発言も有り、評価シートを回収し判定を待つ間はキャリア課長も発表を待つ児童生徒の顔でした。

  

老人は2日とも第1会場の文教班の方を傍聴したので科学技術班の方は見られなかったのですが事業費9300億円の奨学金事業が、今のままなら不要と判定された様に、この結果が実現すればかなりの予算圧縮になりそうだと思いました。

画像

2日目、正面に文部省課長、後ろ姿左から2番目河野太郎座長、一番右福嶋浩彦さん
下の写真も。     後ろ姿河野さん。
画像



1日目の道徳教育の総合的推進で、4億円をかけて配ろうという「心のノート」が不要とされたのは当然と老人は思います。大分県県教委でああいう不正があって、全国でもかなりの(殆ど全ての)県で口利きが疑われているのに「学校の決まり(規則)を守っていますか」などと教え道徳を注入しようとなどは片腹痛い事です。    老人はそういう発言がある事を期待しましたがありませんでした。   しかし「この事業は中教審の路線や自民党の文教部会の古手の政治家の勘違いに迎合して作ったものだ、昔の修身を勘違いしているのでは、だいたい心は言われて入るものだろうか、あるべき価値ではなく、ディべートする事が大事で、対症療法は根本的に間違いだ、無駄だ」という指摘があり、文部省側から「この自民党の企てた席でそういうご発言を聞くとは思わなかった、教えこめば良いとは思っていない」という嘆きとも驚きともいえる答弁があり、これらが公開されて老人のような、言ってみればぼけ老人でも傍聴できることには感慨がありました。

画像


一緒に同席させて頂いた議員から翌々日、河野太郎さんのホームページに、次回はジャーナリストも一般市民も仕分け人として募る、とあるから勉強して応募しなければ、と紹介されて覗いて見ましたが、つくばみらい市からもぜひ議員、職員が積極的に参加して自分を鍛えこの事業仕分けの威力を身につけて欲しいと思いました。

参考サイト http://yanaka01.blog.fc2.com/blog-date-201610.html  まり子かわら版



2日目は天気が荒れ、会場の中まで落雷の響きが伝わり5時過ぎは豪雨であちこち鉄道も止まったようですがずぶ濡れになりながらも、老人には議論を雷までが祝福しているように感じられ、興奮を噛みしめながらつくばエクスプレスで帰りました。

老人は、つくばみらい市の行政担当者と議員に、それ以上に市民に奮起を呼び掛けます。予算の執行に透明性を求めましょう。    99・38%の落札率のような談合でない契約について説明を求めたい。



しかし毎度のことですが老人の言はなぜ斯くも滑稽なものになるのでしょうか?

画像



<<引用開始、8月6日付け・朝日新聞.>>
「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」の議論は一般にも公開して行われた=5日、東京都港区
 自民党の「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム(PT)」が4、5日、文部科学省に対してヒアリングを実施し、政策の必要性について判定する「政策棚卸し」をした。結果的に約160億円相当の10事業が「不要」、約1430億円相当の6事業が「今のままなら不要」と判定された。

 省庁の事業について、こうした形で仕分けされたのは初めて。とりまとめ役の河野太郎衆院議員は「引き続き、他の省庁についても実施したい」と話した。ただ、結果は政府の判断に直接結びつくわけではなく、「不要」と判定された中には自民党が積極的に推進してきた事業も多いため、今後の扱いが難しそうだ。

 棚卸しは民間シンクタンクの「構想日本」が協力。自治体職員や教育関係者も参加し、公開で実施された。

 その結果、文科省がこれまで進めてきた自然体験や道徳教育のためのモデル事業はいずれも「評価の物差しがない」「国が一律に行うのは適切でない」などの理由で、「不要」と判定された。また、全国学力調査は「全員を対象に毎年実施する必要がない」、奨学金貸与事業は回収が進まず、延滞額が増えていることなどから、「今のままなら不要」とされた。

 鈴木文科相は自身が取り組んできた体験活動の推進が「不要」とされたことについて5日の会見で「これから、政務調査会にだんだん上がってくる。まだまだ、議論の入り口だと思っている」と述べるにとどまった。一方、河野氏はヒアリング終了後に「事業の目的は非常にいいが、個別の事業を見ると、目的と関係ない場合も多い。そこは与党の一員としても反省しなければいけない」と語った。

<<引用終わり>




    「選挙公営制度を考える」 

          市民オンブズマンいばらき・県南ブロック学習会

情報公開を通じて行政と議会の現状を考えます。市民オンブズマンいばらきは5月6月と連続して市議選、県議選の選挙費用公費負担について住民監査請求を提出し、不正と思われる部分の返還を求めました。その監査結果を踏まえ、選挙公営制度の現状とその劣化について報告します。
岐阜県山県市、日進市、和歌山市、美濃市、名古屋市などで選挙カーの燃料費水増しや、ポスター代の不正請求などが判明して公費返還や、報告訂正などとなって問題化しています。    地方議会に選挙公営制度は必要なのか?   必要であればどうすれば不正な請求を防げるのか?     市民に何が出来るのか?
10月にはつくば市長選・市議選もあります。

選挙公営制度を考える学習会

日時   08年 8月23日、 (土) 午後1時30分~4時30分   参加費無料

場所   土浦市生涯学習センター・土浦駅前ウララ5階 (駐車場近隣にあり/有料)
   
       1・30    開会          
       2・00~    監査請求報告    
       3・00~    各地事例研究
       3・30~4・20 質疑応答
       4・30     閉会


主催   市民オンブズマンいばらき・県南ブロック

当日参加歓迎、しかし事前に連絡頂ければ資料準備の都合上助かります。

「市民オンブズマンいばらき」県南ブロック主催・・・文書参加歓迎

問い合わせ・  市民オンブズマンいばらき」事務局  029-824-5526

問合わせ  山田 稔 tel/fax 0297-58-7185 (8~20時頃) つくばみらい市伊奈東34-270

 

この記事へのコメント

2008年08月07日 13:31
こんにちは。2日間の東京勉強会お疲れ様でした。

小生も構想日本の会員になろうと資料だけは取り寄せたのですが、入会金額が収入と合致しませんでしたので継続審議になっております。

「管から民へ」の流れがスピードアップしていくものだと想定していたのですが、小生の住む近くの自治体を見渡しますと指定管理者制度を用いた体育館や公民館の管理等々でちまちま動いているだけのようです。

また、その契約形態を調べてみますと全て随意契約です。
それも、委託先はJAや社協等で本来?の民間になっていません。

逆の考えますと、民間に出来るものだから役所は手放そうとしないようにも見受けられます。
美味しい仕事は手放さないぞ!と言わんばかりに、その運営を官に仕立て上げてしまいます。

役所の仕事振りを議員に張り付きで見張り番をしてもらうと
どのような結果がでるでしょうか?
(議員じゃ見張り番になんねえ~がら駄目だと言うことも
無きにしも非ず?)

ひょっとしてバカ高い事務経費等の人件費をこれまで納めてきたもんだと呆れ返るかもしれません。
2008年08月07日 15:59
割れ鐘さん、いつもありがとうございます。6日夜11時半頃、日本テレビでこの事業仕分けが5分ほど放送されました。5分では何も分からないのですが、自民党の若手にこういう動きが波及しているのはやはり好ましい事です。北川前三重県知事や片山さん等改革を推し進めてきた部分がようやく中央の基幹的なものまで動かそうとぢている証なのでしょう。地方に政党は要りません。みな市民党でなければならないのですから、議会としての実力を蓄えて欲しいと思っています。もちろん市民も、です。

この記事へのトラックバック