書式が整っているという事

昨・平成23年7月11日、つくばみらい市の農政課に森林法の定めに従った1通の届け出が出された。表題は「伐採及び伐採後の造林届出書」とあり、届出人は千葉県山武郡芝山町の成田国際ダチョウ牧場、代表者か関係者らしい名前は墨塗りされている。

内容は市内の「野堀字毛行山」(地名)の山林0,05ヘクタールを伐採した、そのあと地にはブナ、クヌギを植樹し、しいたけ栽培をするというものだ。
この木を伐採した土地がどうなったかは、写真の通りだ。
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                       (写真は合成23年9~10月頃)


工事を進行している国藤農業改善研究所とダチョウ牧場の間にどういう工事契約があるのかは不明だが、木を伐ってそのあとにしいたけ栽培をする、という届けとは似ても似つかぬ驚くべき量の建設残土が運び込まれ堆く積み上げられている。岩石殻というかガラというかとても栽培や農業という言葉で表せるようなものではない。場所が伊奈町自然の森の真ん前というのも皮肉だ。

次いで8月19日前記場所から100メートルくらい離れた手前の同じ(道路に沿った)「野堀字毛行山」の山林を伐採するという届け出が今度は農事組合法人「きらくやまダチョウ牧場」という名前で出された。こちらは0,5ヘクタールを伐採しそのあと地に梅林を造林しウメボシを収穫するらしい届け出だ。このあと地にも昨年9月から10,11月と残土が山と搬入され年が明けて今日現在まで重機が何台も連日唸りを上げて稼働している。
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             昨23年10月ごろ・24年3月現在は優にこの10倍位の量の残土がここに持ちこまれている


市の職員に言わせると、申請や届け出の書式が整っていて法に則っていれば受理せざるを得ない、という立場らしい。しかし実際に環境保全条例を無視した大量の残土が運び込まれて環境悪化が進行しているのに余りに悠長すぎる。そこで農事組合法人「きらくやまダチョウ牧場」についてどんなものか?とお尋ねすると『農事組合法人は届け出すれば良いので認可とか許可とかの仕組みはない』という。しかも複数の地域に跨って事業を転開しようとする時は市に届けるのではなく県段階で受け付けているから市農政課には情報がない、という。土浦の県南農林事務所では埒が明かず、関連資料は真っ黒な墨塗りで事業者も何も判らない。  そこで県に行って資料を求めたところ、市内の農業者2人とつくば市在住の代表者との3人が発起人となって設立したとして23年9月7日に法務局つくば出張所に登記され、県には約2カ月遅れて11月2日に事業計画などが届け出されていた。


すると設立登記する前から、法人として伐採の届け出をしていたことになり職員のいう『申請や届け出の書式が整っ』ていたか、『法的に問題がな』かったかどうかは疑わしいことになる。8月19日の時点では伐採届けの記載とは異なる事業所所在地として「つくばみらい市大字足高1705-4番地」を記載した事業説明書を提出しており、牧場も同じ「足高1702番地」としている。しかし23年11月2日に県に出された設立届けでは、事務所を「つくばみらい市原山706番地」とし、営業所(牧場)を「つくばみらい市野堀字毛行山647番地に置く」となっていて8月の伐採届け出時の住所などはまだ発足以前のものであった事が判る。営業所ー牧場とされるあたりの場所にも山林と残土があるのみで勿論ダチョウの飼育や生育のための何かの痕跡はない。ところが県に出された事業計画書には『現在数匹のダチョウを管理飼育中であり、親鳥よりの繁殖を計画中。当面100頭を生育し~ ~』などとしているのだ。
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勿論牧場もダチョウも実在していない。県の職員は実体がどうであるかは関知しない、農事組合法人は許認可事項ではないから審査や指導をするような法的な仕組みもなく、届け出を受理するだけで内容の検討などは行わない、という。もしかしたら、県職員はつくばみらい市がどこにあるかも知らないだろうし、野堀(のぼり)や毛行山(けぎょうやま)、神生(かんの)という地名も記号としてあるだけでそこがどうなろうと関係ないのだろう。
はっきり言えば虚偽記載に近く、実質の伴っていないペーパー上の届け出でもフリーパスだ。そしてその伐採地に大量の残土が持ち込まれている。



それでもつくばみらい市職員は事務所とされた原山706番地にプレハブがあるから事務所と見做す、
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ちゃちであっても事務所と認められる、確認したとして森林伐採を許可して来た。そして「福祉施設きらくやま」近くの伐採地のそのあとにはシイタケや、梅林や、ダチョウ牧場などの影も形もなく大量の残土だけが搬入堆積されているのを手を拱いて見ているだけだ。

23年9月になって又も3~40メートルほど離れた同じ「毛行山」に伐採の届けが出されこれも、伐採後梅林を造林するとして0,45ヘクタール程の竹林と杉などが伐採された。この地区の3か所めだ。そして先に不法に搬入されている盛土がこの場所まで繋がるような量に膨れ上がっていて、ここにも残土が持ち込まれるのではないかと老人は危惧している。
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           奥の方、小山のような高さになった盛土・手前の空間が梅林を造成するとして伐採された竹林

一連の違法残土持ち込みには前段の北山地区の問題と更にはそれに並行する数か所の違法残土堆積が連接しているが市の対応は全く気概の無いものだ。問題が発生しているのに歴代の農業委員会委員や議会議員の対応は事業者側に親和的に寄り添うかの如く遠巻きにするだけだ。暮れには現地を議員全員で視察しようという議会の申し合わせがあったらしいが、氏名不詳の誰かの提案でいとも簡単に反故にされ、今は現地に近付く事さえ憚られるような状態になっている。(議会の議場で審議しないから、憶測や不確かな噂が流れ、限りなく卑怯な態度や誤った判断が黙認されてしまう→又個人情報の保護というお題目で充分な情報の開示がなされないから、どこの誰が事業承諾に積極的なのか、何時どのように無責任な議決がなされたのかも判らない)




北海道滝川市で、暴力団員が生活保護制度を悪用し、医療費を2億数千万円詐取した事件があったが、その時も市職員は手続きや書類が整っていた事を理由として1か月に2千万円もの通院タクシー代を容認し、執行部や議会はそういう現実を見ない振りをして通して来た。

今回の事業者・国藤農業改善研究所の藤牧忠昭代表は、自分たちは人権や同和問題の改善に尽力している立場だと市に機関誌などを参考資料として提出している。同和の問題という事で市内に、困惑した寒々とした風が吹き渡り農業委員会や本来真っ正面から正対して対応すべき市の部署が機能不全に陥っているように見える。

この4月から、市は機構改革をして廃棄物対策課を新設した(する)ようである。しかしいくら機構を新設しても同和を怖れて現状から目を背けているならば違法残土の搬入を阻止することはできない。


老人は昨年12月の旧議会に以下の陳情を出した。議運の1週間前までに出されたもののみがその議会にかかるという事で4か月棚晒しになっていたが今議会で受付けて貰う事になった。   選挙があって議長も代り新たな議員も加わった。この間にも残土の搬入は継続し拡大し酷い事になっている。
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勿論議会にも地域政治にも環境にも関心のない新住民には関係ない事であろう。  職員も法的に書式が整っているから平静を保っているようだ。

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  • 無法地帯

    Excerpt: 市内数か所に大量の異常な盛土が持ち込まれ大きな環境破壊が続いている。3月22日、つくばみらい市議会・本会議でその盛土に関する一般質問が二人の議員からあった。 Weblog: 市民オンブズマン つくばみらい racked: 2012-03-25 07:25