『不正な勝利』を得てしまうことが我慢できない

≪引用開始

海自横須賀「たちかぜ」隊員自殺訴訟、国「破棄」の文書存在/神奈川

カナロコ(2012年) 6月18日(月)6時0分配信

 海上自衛隊横須賀基地の護衛艦「たちかぜ」所属だった男性隊員の自殺は、元先輩隊員のいじめが原因として、遺族が国などに損害賠償を求めた訴訟で、原告の情報開示請求に対し、国が「破棄した」などとの理由で開示しなかった文書が実際は存在していたことが17日までに、元国側指定代理人の陳述書などから分かった。同訴訟は東京高裁で係争中で、原告弁護団は「意図的に文書を隠し、原告の立証を妨害した。民事訴訟法上の真実擬制(註)に当たるとも考えられる」としている。

 元指定代理人は海自3等海佐(45)で、2006年4月の提訴から07年1月まで、被告の国側代理人を務めた。3等海佐は陳述書で、隊員の自殺後に、国が艦内の暴行の実態把握を目的に他の隊員らに行った「艦内生活実態アンケート」が提訴後も保管されていたにもかかわらず、原告の開示請求に対して「破棄した」と虚偽の回答をしていたと述べている。

 さらに、開示請求の対象文書に当たるにもかかわらず、開示されなかった文書が大量に存在していたことを明らかにした。その中には、自殺した男性隊員を恐喝していたとする元先輩隊員への聞き取りメモなども含まれていた。

 3等海佐は「防衛省、海上自衛隊が不利な事実、不利な文書を隠したまま『不正な勝利』を得てしまうことが我慢できない」としている。原告側は、既に3等海佐らの証人尋問を申請しており、高裁は18日の口頭弁論で証人としての採否を決める。

 ◆海自護衛艦の「いじめ自殺」訴訟 海上自衛隊横須賀基地の護衛艦「たちかぜ」の1等海士=当時(21)=が自殺したのは、先輩の元2等海曹(41)=懲戒免職=のいじめが原因として、2006年4月、遺族が元2曹と国に対して損害賠償を求めて提訴。11年1月の横浜地裁判決は国家賠償、元2曹の賠償責任をいずれも認めたが「自殺の予見可能性がない」として、遺族が求めた死亡に対する賠償は認めなかった。同年2月、原告側が一審判決を不服として、東京高裁に控訴した。 
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≪引用終わり

事件が2004年10月にあってその11月にアンケート調査を実施、05年1月には該当2曹が関連事件で有罪になりながら『暴行と自殺の関連は不明』と調査結果を発表。
06年にいじめられた隊員の遺族が提訴、(同時に文書を開示請求したが→海自側は破棄したと回答)一審判決が11年1月だからここまで提訴から既に5年経っていて、高裁に移ってからでも1年半、事件からは約7年半かかっている。この間アンケートは破棄した、と嘘をつき、開示請求の対象文書をも開示せず嘘をつき通した。国、海自側の関係者はこの間も粛々と報酬、給与を得ていた訳だ。裁判官も自殺の予見可能性はない、として国側に軽ーい判決、実質原告敗訴の判断を下し任務を果たしたとしていた。
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で、今回これまで隠していたアンケートの存在を認め、しかも「自主的に探したら見つかった」とする説明を認めたら子供にどう説明できるのだろう。嘘をつき通しても大きな組織の中にいればおまんまを食えるし、全員で嘘をつき通せば責任が分散するから個々に責任をとる必要はない、と教えるのだろうか?  


高裁は12年6月18日の弁論で3佐の証人尋問採否について触れなかったそうで、今後高裁の判断がどうなるかは判らないが、こういう迫真的陳述書や、信念を貫く証人を無条件で即採用するようでなければ、裁判そのものが疑われ、茶番劇と嘲笑される事になるのではないか。海自側は「裁判の判断に影響する内容ではない」などとする意見書を提出したようだ。


それにしてもこの3等海佐は、良心に従って発言した素晴らしい人物だ。当初は言いだせなかったにせよ、その後組織の中で何回も是正を求め告発し、申告し、情報開示請求までして疎まれながら尚、陳述書提出直前まで組織の中での手続きを尽くしている。  この慎重さから、決して単純な正義感からのものではなく、人として深く悩みながらの決断であったことが窺われ、逡巡する苦悩が滲み出ているのである。  3等海佐は、陳述書の最後で次のように訴えているそうだ。「防衛省、海上自衛隊はじめ、行政庁がウソをつけば、民主主義の過程そのものがゆがめられる」                
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他方で「批判は組織を出てからにしろ、」と迫った上官がいたというが全く卑劣最低の1等海佐だ。文書を隠して嘘を言っていた事を是正するのにその都度職を辞さなければならないとしたら、組織に残るのは1等海佐のような屑ばかりになってしまうではないか。正直に直言した者を弾き出し、嘘をついていた者を擁護するような群れが組織でのさばって大きな顔をしていたのでは国の防衛などできまい。海上幕寮監部広報室は『コメントを差し控える』としたが数日後、杉本海幕長は海幕に調査委員会を設けたそうだ。精々恥の上塗りにならないように励んでほしい。


このところ心が萎えるような事例が多い。検察警察は証拠を捏造し、証拠資料を隠し、行政は資料を隠し、改竄し、破棄し非公開とし、弁護士には真実義務はなく、依頼人の最大幸福のためにはできる限りの手練手管を使うのが当然とされ、裁判所は天文学的確率の瑣事瑣末の可能性に拘って、目にも彩かな不正を糺さず行政べったりの前例を踏襲して恬として恥じない。  そういう裁判官が出世し待遇が良いらしいのは嘆かわしいことだ。


裁判は茶番だ、裁判官は無能だと見限られないためには、国政選挙の1票の格差是正のために、格差が改正されない選挙はすべて無効としてやり直させるくらいにしなければなるまい。



(註)真実擬制とは

民事訴訟法
(当事者が文書提出命令に従わない場合等の効果)
第224条
第1項  当事者が文書提出命令に従わないときは、裁判所は、当該文書の記載に関する相手方の主張を真実と認めることができる。
第2項  当事者が相手方の使用を妨げる目的で提出の義務がある文書を滅失させ、その他これを使用することができないようにしたときも、前項と同様とする。
第3項  前二項に規定する場合において、相手方が、当該文書の記載に関して具体的な主張をすること及び当該文書により証明すべき事実を他の証拠により証明することが著しく困難であるときは、裁判所は、その事実に関する相手方の主張を真実と認めることができる。


老人の理解。   相手側が資料を持っていてそれが開示されれば、こちら側の主張に沿った内容があると推認される時、相手側が提出を渋ったり、破棄したとか、ないと嘘を言ったら、こちら側の主張をそのまま裁判所が認め採用する事ができる、という事だろうか?  しかし、老人の乏しく稚拙な経験から見ても、行政側に資料の提出を迫らず、関連文書の提出は必要ないというような裁判官ならば、こういう法的救済?の予備的設定も無意味だ。行政側は、独占保有している資料を出さないことによって、如何様にも裁判を捻じ曲げ裁判所との二人三脚で『不正な勝利を得』ることができる。 

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この記事へのコメント

氏名黙認
2012年11月24日 11:28
鈴木健太判事では、デタラメな判決だろう。
セブンイレブン、オリンパス、変額保険等。

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