仙波敏郎さん講演会

仙波さんが実名で警察の裏金を告発したのが2005年(平成17年)5月、それから9年が過ぎた。実名告発の衝撃は大きく、全国津々裏々の警察組織にまで波及し、それまで各地で散発的に間欠泉のように表明されていた警察の犯罪は一気に全国のあらゆる部署に共通の犯罪としてクローズアップされた。北海道警OBの原田さんらの思い立っての曝露もあり、北海道新聞高知新聞愛媛新聞等の地域報道の健闘もあって警察刷新の必要性は国民的課題として今や共通認識となっている。

仙波さんのインタビュウはネットに広く公開され警察刷新の活動や『公益通報者保護法』改善の運動と共に多くのアクセスを得ている。老人も何度もネット画像を見ていて、これほど明確に警察の汚点を話しているのに、一言半句も反論しない、反論できない、関係者の誰も仙波発言を否定しない、警察上層部,警察組織全体が全てを事実と認めている、と感じた。


ブログに講演会のチラシを貼って参加を呼び掛けておきながら直ちに書くべき報告も脳が劣化してしまい書けませんでした。

もうひと月経ってしまったが、5月17日土浦市の施設、ワークヒル土浦の講演会場に入って来られた仙波さんは背が高く(180センチ以上はあるだろか)胸が厚くがっしりした体躯で画像からみる感じとは異なっていた。柔術、剣術、逮捕術等10段以上、射撃も指導員の資格を持っているとのことだった。実名告発後は、どんな名目で逮捕失脚を謀られるか判らないと身辺に気を付け、飲酒から陥れられる謀略を警戒して酒も呑まないように心がけ、電車の通過するホームの先には留まらないように警戒し、『偶然の事故』を避けてきた、勿論遺書も用意していたと話されました。日常的差別で人権を侵害されながら、圧力に屈して退職したら、その事が不正に敗北した事になると不屈の意志を保って、定年まで職務を完遂されたようです。

仙波さんは北大のクラーク博士の人口に膾炙した『少年よ大志を抱け』という名言に触れて、この言葉には知られざる後半があってキャリアはそこを省いているのではないかと話しました。    それは

少年よ、大志を抱け!金や私欲のためではなく、名声などと呼ばれる空しいものでもなく。人間として当然持つべきもののために大志を抱け。  という言葉だそうです。金や私欲や名声に囚われてはならない、と。   偽領収証を書けば私文書偽造で3月以上5年以下、それで公金を詐取すれば公文書偽造で1年以上10年以下、詐欺にも、横領・脱税にも係って懲役5年、10年にもなる犯罪なのに

Q,なぜ皆領収書を書くのか?
A,二つ見返りがある。 一つは組織の一員として認められ力と運があれば昇進できる。又二つ目には職務上のミスがなければ移動させられない。  年末に分配金があったり飲み会が無料だったりタクシー代が貰えるような事もある。   逆に警察内部で不祥事があっても・・・・例えば愛媛県警でセクハラがあった事がある、女性警官がレ○○された、当然立件されなければならない重大犯罪です、ところがその犯人が裏金を捻出している担当者だった、立件されたら全部公表するぞ、と開き直られてやむなく事件を揉み消し、依願退職させた事があった。組織第一の考え方です。


一度偽領収書を書いた人間が告発すれば、即実行犯として逮捕されるから言い出しにくいし、政治家・議員等が調査改善に踏み切れないのは、普段身辺警護などで警察官の献身的努力を知っているからだ。命を的にして身辺警護してくれる警官の仲間が少しくらい不透明な経理をしたとしてもそれを摘発しにくいのは人情でもある。  仙波さんの告発以後任官した若い警官は偽領収書を強制される事が少なくなった、と喜んでいる、というお話だった。

阿久根市の竹原さんとの関係については凡そ次のように触れた。

『竹原さんとは桐生の市議庭山さんとネット繋がりで知った。副市長として請われた時、竹原さんには6件もの告発が為されていて、議会も招集せず職員を首にして、その裁判の判決に従わずマスコミとの関係も悪く非常に緊迫していた。警察が立件しようと思えばいつでも着手できる状態だった、私が検事だったら即逮捕している。なので逮捕・立件を避けるために収拾策を講じて、市職組や告発グループとの関係改善に心がけた、その事は間違っていないと思う、その後最近は意見の食い違いなども生まれているが、竹原さんは非常に立派な人であり、ネットの世界ではいい事を言いやろうとしている事は良いが方法が問題だ、支持者が毎回変わるのが残念な事で、首長として人を引っ張るのは不向きかも知れない、そういう欠落部分はあるかも知れないと思う。』

『現場の警察官は真面目な者が多い。みなさんがデモなどに行く時どうか第一線の警察官を非難中傷しないようにして欲しい、第一線の警官だって原発再稼働なんておかしいと皆思っているが、それを組織の中で言う事ができないだけだ、裏金領収書も組織の一員として一回書いたらもう拒否できない、そのように家族があり生活がある中で回って行くので皆苦しんでいるのだ、全国26万人の警官、職員を含めれば30万人の中の600人のキャリアのために一般の警察官が苦しんでいるのです。』

日本で日常的に犯罪を犯しているのは暴力団と警察だけです。

Q,捜査報償費は何故裏金に回るようになったのか?
A,昭和42年、1967年、キャリア組が地方に赴任する時旅費が出なかったので家族の旅費として始まった様だ。愛媛で年4億円あった。殺人等重大事件が起こると国費と県費から捜査費が降りる。例えば中くらいの警察で1000万が、国県からくるとすればその半額500万円は県警本部に直ちにキックバックされる。残りの500万の中から署長が100万円副署長が50万円と言うふうに抜いて行く。実際の捜査に使われるのは残りになる。


『警察官の仕事は素晴らしいものだ。法と証拠に基づいて正義を実現でき悪を捕える事ができる。私は生まれ変わっても又警官になりたい、と思っている。』
仙波さんがこう述べた時、生涯偽領収書を書かずに階級としては低いまま警官として職務を全うして来た人間としての誇りのようなものが窺えました。
画像
      講談社刊の自著『現職警察官「裏金」実名告発』を示す仙波さん

仙波さんは公益通報者保護法の改善にも取り組んでいて、千葉県で医者が内部通報したが6人も死んでいるのに、通報者が退職者だから、保護法に言う労働者=通報者に該当しない、とした措置に疑問を投げかけ、特定秘密保護法にも、国際標準であるツワネ原則を基準とすべきだ、今後内部告発をしようとするものは何が秘密に当たるか判らないので、益々困難になリ萎縮するだろうと話しました。

講演会に先立ち午前中には『市民オンブズマンいばらき』の第18回定期総会が開かれ、14名が参加、1年間の経過報告、これからの活動方針等を討議しました。  午後からの仙波敏郎氏講演会には準備側を含め35名の参加がありました。  

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